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事前審査と仮審査との違い

 住宅ローンに限らず、物件に手を付ける前に融資が可能かどうかを事前に調べる審査は、、 ほぼどこでも実施されているかと思われます。 でないと、特に販売営業マン的には 融資が可能かどうか分からないお客様に対し本腰は入れられないのが現状ですから。 (これはどの業界でも同じかな。 例えばクルマ屋さんだと、事前審査に通らないことには〜 オーダーに合わせて中古車をオークションから引っ張るなんてほぼ不可能ですし、不動産関係になるとさらに状況は厳しく、土地等の情報提供でさえ面倒臭がる営業マンも多いですし。。 (実体験談))

 ところで、そういった審査を受ける場合で、お店によっては ”事前審査” と言ったり ”仮審査” といったりする場合もあるようで、しかし同じような意味合いにしか感じず、でも実際、これら双方では厳密に区分もされており、じゃあこれら双方では何が違うんでしょうか。

事前審査とは

 事前審査というのは、本来、直接融資する金融機関が、本人の年収や職業、その他簡単な情報から、過去の他の同じようなケースのお客様などの審査可否情報と比較するなどして融資出来そうかどうか、また限度額などをザックリ見積りする審査の事を指し、主に購入物件が決まっていない初期の初期段階で行われる審査の事を言います。 (保証会社が入る場合でも、保証会社側での審査までは行われない)

 なので、この事前審査に合格しても〜 後の本審査までOKになるかどうかまでは かなり正確性に欠けると言えるでしょう。

 ちなみに、この段階で信用情報の取り出しはあまり行われる事はありませんが、(CICなどの個人情報機関などから、個人の信用情報を閲覧する事) しかし金融機関などによっては、より正確な審査という事で信用情報を取り出ししたり、またおおよその購入物件の目星を考慮しての審査をする事もあり、もうこういった場合には後の ”仮審査” とほぼ何ら変わらないのが現状で、(保証会社の審査が入るか否かの違いくらい) また昨今ではこういった事前審査が行われず、初期段階から仮審査しか行っていない場合も多く、まあこれらは現況では基本的には ”形” だけであるとも言えるかもしれません。

 なお、フラット35ではこの事前審査は存在しないとの意見もありますが、しかし実際には 金融機関によっては行われている事も多く、また後に言う仮審査の事を事前審査という機関もありますので、(日本モーゲージ等がそうですね) まあやはりいずれにしても、昨今ではこの用語にそれほど深い区分性はないと言えるでしょう。

 自動車ローン(信販系)などでは、仮審査と同等の審査の事を事前審査と言いますが、厳密に言いますと 事前審査も仮審査という形式も一切ありません。 (私、自動車業界の人間で自動車ローンにはそこそこ詳しいです)

 こういった事前審査の事を、かんたん審査 といった表現をするお店も。

 厳密にするならば、事前相談的なもの = 事前審査。 こんな感じかな。

仮審査とは

 一部の必要書類を除き、本人から提供される情報をもとに行われる仮の本番審査の事を言い、購入する物件が決まっていることと、信用情報の取り出し、それから保証会社が関わってくる場合には保証会社の審査が入る審査の事を指します。 (本審査の予行演習みたいな) 本人確認や勤務先への在籍確認などもあるでしょう。

 なので、この仮審査に合格した場合には、その後求められ提出する本審査に必要な書類などに不備・不審・新たな懸念点などがなければ〜 ほぼ合格したも同然と言えるでしょう。 (但し、フラット35などでは保証会社ではなく住宅金融支援機構が入るため、また支援機構による審査はコンピューターによる概算審査でしかないようで、他の金融機関ローンなどに比べると〜 その本審査までOKとなる確率はかなり低くなっているのが現実とも)

 ちなみに、昨今ではこの仮審査を ”事前審査” と称する金融機関も多く、現況では、本来の事前審査に入れ替わりつつある審査とも。 (確度の低い相談的な審査はあまり行われなくなって来ているとも) また、保証会社の審査なしでの審査を仮審査とする場合も。 (その場合には本審査通過の確度は低くなるでしょう)

 なお、その審査結果がどんなに確度高くとも、ここではまだ ”仮承認” までは下りません。 仮承認が下りるのは本審査後となります。 (仮承認 = 債務者の信用情報などに全く問題なく、後は住宅の書類審査を残すのみ、、 みたいな状態)

 完全に物件が本決まりの場合には、この仮審査を通り越して いきなり本申込 (= 本審査) とする場合もあるでしょう。 (フラット系は除く。 フラット系は仮審査通過後でないと本審査へは進めません)

 仮審査では信用会社の審査はないとの見方もありますが、少なくとも、私が行った仮審査では3つのうち3つとも信用会社での審査がありました。 (うちひとつはフラット35での支援機構の審査)

 厳密にするならば、物件契約前に行われる本格審査 = 仮審査。 こんな感じかな。

結論、考察、まとめ

 厳密に言えば本来こういった違いはあるのですが、ただ、昨今ではこれら区分の意味合いは薄れつつなくなりつつあるとも言え、まあ正直今の時代では、金融機関自体がそれらを使い分けている場合を除き、その意味は、これらどちらも後者 ”仮審査まで” の事を指し同一のものとして考えておいても問題はないでしょう。

 いわゆるどちらも購入前審査、本番審査前の一次審査。 こんな感じで。

 結論。

 用語は金融機関や業界人が好きに適当に使っているだけ。 言葉で統一する事は出来ないので、これらどちらも大きい範囲で ”仮審査まで” と、そう考えておくしかないでしょう。

 ちなみに当サイトでは、これら双方を細かく分けてしまうと解説も難しくなるため、どちらも同一意として使わせて頂いております。

 なお、こういった考察により、解けたひっかかりも多いのでは?

 例えば、不動産屋に行けば、事前審査を済ませていないとなかなか営業マンも動いてくれない。 → でも銀行へ行くと、物件が決まらないと事前審査が出来ないと言われた。 (= お互いの思っている事前審査というラインが違う。 また、その銀行では仮審査しか行っていない)

 例えば、WEB掲示板などで仮審査はOKだったが本審査はダメだったとの書き込みが。 → 仮審査がOKだと、よほどの事が無い限り本審査はパスでないの? (= おそらくその仮審査というものは、前者で言う事前審査(かんたん審査)、またそれ寄りの審査だったのでは?(フラット系除く) また事前審査と仮審査との言葉を区別せず使っている可能性も)

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2015年9月更新

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ローンはローンでも、メンタンピン三色ドラドラは好きです。 管理人。 あーあと一本で倍満。。


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