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車屋さんが実際に使っている両面テープ

 随分と以前に少しだけ触れた事あるのですが、私は、もうかれこれ20年近く自動車業界に携わる業界人でして。 意外と、クルマに関する知識もそこそこと自身が御座います。 で、そんな長くクルマ屋さんに居れば〜 お客様からよく質問される事項もある程度 「固定化?」されて来るのが現実であって、、、

 例えば

 車屋さんが使う強力な両面テープ

 なんかもそうですね ^^

 カー用品店で買った 「強力」とうたう両面テープがあまりにも酷くて使いものにならない。 その時は大丈夫だが、しばらく経つといつの間にか剥がれて来る〜 とか、実際私も経験しておりますし、まあけっこう困って質問を受ける事そこそこと。

 ちなみにまあ折角なので、その車屋さんが実際に良く使う強力な業務用両面テープに触れてみますと、、、

 ずばり、言いましょう。

 板金屋さん (板金塗装工場)、整備工場、ディーラー、中古車販売店、カー用品店など、クルマ屋さん (いわゆる自動車業界のプロ)の多くで愛用されている強力な両面テープは〜

 これ。

 「 ⇒ 【住友3M社製】 両面テープ 

 なんですね〜 ^^

 この記事を見られて、そうそうこれこれ・・・ と、うなずかれる業界の方々の顔が浮かんできます。

 一応、パッケージには 「業務用」との記載が。

 ちなみに〜 この3M (スリーエム)社製の両面テープには、赤テープ & グレーフォームの 「標準タイプ」と、 (→ テープの色は、接着時には剥がす保護フィルムテープの色です)

 白テープ & グレーフォームの 「ハイタック・シリーズ」と、 (→ テープの色は、接着時には剥がす保護フィルムテープの色です) (2018年現在では廃盤)

 接着テープが黒い 「ブラックフォーム」と呼ばれるタイプの、

 計、3種類のシリーズがラインナップされているのですが、 (2013年現在。 但し、自動車業界で一般的に良く使われるタイプのみのラインナップ)

 基本的に良く使うのは〜 赤テープのやつと白テープのやつで、 (赤テープは、バイザーとかエアロとか外装関連のパーツの接着に良く使い、白テープは、ダッシュボードとかETCの取付とかによく使いますね・・・ ^^)

 ブラックフォームはあまり使う事がないかな・・・ (また身近な業界人でも、これを使っている人は今のところはまだ見たことないです) (⇒ 最近白テープはブラックフォームタイプへ統合されましたので、それ以降では徐々に使用ケースは増えて来ると思われます

 尚、同じタイプ・シリーズの両面テープでもパッケージの色が色々とありますが、これは基本、その両面テープの厚みが異なるだけで〜 その他は同タイプ・シリーズと全く同じで変わりはありませんので、参考までに。 (あ、一応厚みは・・・ 私は 0.8mm モノしか使わないかな)

 以上、参考になればと m(_ _)m

両面テープの性能を十分に引き出すために

 なお

 二・三 言い忘れておりましたが、

 これらいくらプロが使う強力な両面テープとは言っても、その両面テープで接着する 双方の面の下地処理がしっかりとしてないと〜 その 「強力さ」も半減してしまい、本来の能力が全く活きてきませんので要注意! その 「下地処理」は絶対に抜かりないように ^-^)ノ

 下地処理 = いわゆる、接着面の脱脂処理などの事。

 一般的には、そのメーカーによって名称は異なるものの、「⇒ パーツクリーナーとかブレーキクリーナー」とかと呼ばれる溶剤 (脱脂スプレー)にて双方の接着面を清掃し、接着面表面の油脂分などを除去しテープの接着性を高め、それら作業の後に〜 両面テープを接着します。 (※ 脱脂スプレーの使用時には、適量を布などへスプレーして含ませ、その溶剤を含ませた布を接着面に当て接着面の部分だけをかるく擦り清掃します(接着面への直接スプレー塗布は絶対厳禁!))

 ちなみに、その業者さんによっては、それら 「脱脂」清掃作業の後にまたさらに「⇒ プライマー」と呼ばれる接着強度をより高めるための溶剤を使い〜 その後に両面テープを接着する場合もありますが、まあ基本的には先述の 「脱脂」作業がしっかりとしていれば後述のプライマーまでは必要とはならないでしょう。 (よほど接着性の悪い、又は 絶対にはがれることが許されない場合・場所のみに使用・・・ という感じでしょうか)

 但し! これらいずれの溶剤を使われる場合でも、どちらの溶剤にも基本、有機溶剤と呼ばれる有害物質が含まれておりますので、取扱い時の火気厳禁 & 換気の良い場所等での使用はもちろんの事! (肌に直接触れると荒れる原因にもなりますので、保護手袋などの装着も必須)

 また塗布時には、塗布面が溶けたり、キズが付いたり、白くなったり汚れたりしますので、両面テープの貼り付け部位以外への塗布はもちろんのこと、その接着する部品の素材にも注意したりと〜 取扱いには予め厳重なくらいのご注意を。 (場合によっては、ボディ表面の塗料や樹脂部分が溶けたり、パーツやダッシュボード等のパネルが白く濁ったようになってしまい取り返しのつかない事になってしまいますから。。。 また予想外の部分への塗布とか溶剤飛散とか、大量塗布の原因ともなりうる接着面への直接スプレー塗布も絶対厳禁ですよ〜 もちろんスプレー使用時には周辺への飛散にも十分ご注意を)

 また、ここで紹介した強力な両面テープは、本当にその強力さゆえに〜 その両面テープを使ったパーツなどの取り外し時には塗装表面がはがれたり、 (自動車製造時でのオリジナル塗装表面の場合だと 先ずは問題とならないと思われますが、板金塗装後など、ユーザー側での補修歴ある箇所に関してはこういった危険性は伴うでしょう。 また塗装面以外でも、革や布、カバーなどの表面素材が破れてしまう事も)

 部品などが壊れてしまう可能性もあり、

 さらには! 部品を取り外した後でも、これら両面テープの強力な粘着素材が頑固、かつ強靭に残ってしまう可能性も非常に高いですので、 (一応、そういった残った接着剤の除去溶剤などはありますが、これもまた有機溶剤を含む取扱い要注意な溶剤ですし。。。)

 もし、これら強力な両面テープをご使用になられる場合には〜 こういった事実や環境・リスクなども予めご理解された上でのご利用を願います m(_ _)m (もちろん自己責任にて)

 以上、また補足程度までに。 (まあ多少大げさな部分もあるかもしれませんが・・・)

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2013年3月更新

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しかしカー用品て日本語、考えるとけっこう変ですよね。 カレーご飯 みたいな。 管理人


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