My Home Direct -TOP > ビバ!マイホームめもブログ > 一軒家の借家や中古住宅。安いには裏がある?
私が、今まで点々としてきた賃貸住宅体験や、(アパート、コーポ、戸建賃貸など点々と・・・)
私の身の回りで見聞きした住宅環境事情などで〜 これは 「しまった!」・「失敗だった!」・「想定外だった!」・「耐えられない」。。。 といったような、いわゆる
「トラブル事例?」の経験談などを語るコーナー ^-^)ノ
第5弾は 「一軒家の安い家賃の借家とか、安い中古住宅物件の裏」について。
但し、今回ネタは失敗、、 というよりも、安い! と、飛付いてしまう前に、また借りた・買った後後々で後悔してしまわないように〜 安いには裏がある! その裏ってどんなの? といった一考ネタ程度までに。 それといわゆる事件モノは無しという事で。
今この記事を執筆している時点では、私はまだ とある一軒家の借家住まいなんですが、実はこの度の約4〜5年?に渡るマイホーム計画にあたって色々と調べたり聞いたりしている中で、その現借家の 「ある事」に最近気付きまして--- それは、
今現在、法律で求められている最低限の家屋耐震性の、半分以下の耐震性しかない。
であろうという事。
ちなみにその借家の築は昭和55年秋。
つまり、いわゆる旧耐震基準で建てられた住宅だと思われ。
家屋の耐震性に関する法律はこれまで幾度となく改正されておりますが、中でも 昭和56年6月以降から施行された法律は近年で最も大きく改正された 「大改正」と呼ばれており、ちなみにこの昭和56年6月を挟んで、以前の基準を 「旧耐震基準」、以後の基準を 「新耐震基準」と呼んでいるようです。
なお、この大改正のライン引きは、あくまで住宅建設前に義務付けられている 「確認申請」が基準となっておりますので、昭和56年6月以降に建っている家屋と言っても〜 必ずしも新耐震基準で建てられているとは限りません事には十分ご留意のほどを。 (昭和56年5月以前に確認申請が出され、その後に竣工されている家屋は、例え同年6月以降築であっても新耐震基準は義務付けられてはいません)
また、この ”新” ”旧” という言葉だけでは、また旧は現行法律の半分以下の耐震性と言っても〜 なんだかピンと来ないかもしれませんので、それら実態を分かりやすく触れておきますと、かつて甚大な被害をもたらした平成7年の阪神大震災では、倒壊した家屋の9割が 「旧耐震基準」以前 で建てられた家屋だったという情報も。 と、それぐらいの差があるという一例までに。
もちろんお家賃は、周りのやや築年数の新しい家屋に比べても随分と安いです。 三割くらいは安いかな。。
というわけで、安い家屋に飛びつく前に、こういった築から見る家屋の耐震性についても十分ご一考のほどを。
但し、こういった基準はあくまで法律上での最低限基準です。 なので場合によっては、その当時の基準をはるかに上回る耐震性で建てられている家屋もある程度想定でき、つまり改正前だからと言って 全てが全て必ずしもその当時最低限の耐震性の家屋とは限らないことには予めご留意願います。
それと、「今現在、法律で求められている最低限の家屋耐震性の半分以下、、」といった表現は、あくまで双方最低限で考えた上で、かつ理論上での表現です。 よって最新の高耐震性住宅と比べた場合には、それら理論よりもはるかに開きがあるかもしれず、また逆に、当時の高耐震性住宅と比べた場合にはそれら理論ほど開きがないかもしれず、これら辺りにも予めご留意等のほど願います。
ちなみに、こういった法改正は、細かいのを入れるとけっこう頻繁に改正されております。 なので、その家屋の築や比較要素などによっては、ここでは表現しきれないものやあえて触れていないものも多く考えられますので(新耐震基準でも、また平成12年6月以降にも改正入ってますし)、そこら辺りまではもっと専門的なサイトなどでご調査されてみて下さい。
それとこれも当該借家に関してなんですが、なんと!壁という壁には一切断熱材が入っていないという事実も。 ふとエアコン穴?の蓋を開ける機会があり、そのふたから壁内を見てみると--- 壁の内部は柱と合板のみ といういたってシンプルな家屋だったという事が判明。 ちなみに当該地域は寒冷地ではないが、しかし冬にはそこそこ路上に積雪するほどの場所。 まさか断熱材も入っていなかったとは。。
尚、こういった断熱材については、昭和55年頃(2月?詳細未確認)から省エネ基準とかなんとか言って幾度かに渡り規定が定められてきているようだが、しかしこれらは実際には耐震性のような義務化基準ではなく あくまで出来れば努力してね〜 程度のモノ(努力義務)だった様子(つまり基準はあれど、法的拘束はなく 全く断熱材を入れなくとも法律には触れない。 断熱材が入ってなくとも違法建築にはならない)。 また当初は具体的に断熱材の使用を指示するものでもなかったようで、、、 なので家屋の築が昭和55年以降だとしても安心は出来ないとの事。
ちなみに強いていえば、昨今でさえもなお基準法で拘束されていないようで、、、 という事は? 依然として昨今もなお、また例え築年数が新しくとも、ローコスト住宅だとそのような家屋に当たる可能性も決して 「ゼロ」ではないとも言えるでしょう。 (※ 但し、2020年より以降は、順次省エネ基準は完全義務化されていく様子で、まあそれより以降はそういった心配はまず無くなって来るかと思われますが)
実際冬場はけたはずれの寒さ。 今まで同市内で何度か引っ越しを繰り返してきたが、マンションやアパートとかのほうがはるかに暖かった。 寒気が入ってきた時の寝室なんかもう--- 外で寝ているのか? というほどの極寒部屋。 かと言ってもちろん夏場も暑い。 特に昼過ぎから日照の増える部屋では、天気が良ければ5月初め頃なのに扇風機なしでは暑くて暑くて。。 といった具合でした。 (ちなみにその部屋には日の当たる窓がないので、実質壁からの熱気だけでそこまでだったとも。。)
当初は、古い家だから〜 とか思ってましたが、今思えば、まあ断熱材が入ってないのなら十分納得の状況だったかと。
尚、屋根裏に関しては未確認ですが(何か出てきたら怖いのでのぞけません)、まあこれだけ寒暖差が激しいとなると、ほぼ間違いなく屋根裏にも断熱材は入っていないでしょう。
しかも!
その穴は、おもいっきり ”筋交い” を3分の2もくり抜いている事もついでに判明。 (筋交い = 建物の耐震性を向上させるためのもの)
これは ”安い” に直結する事はないかと思われますが、ただこれだと、ただでさえ耐震性の弱い家屋が 想定よりもまださらに弱くなっていることでしょう。。 (こちらは一応補足までに)
というわけで、安い家屋に飛びつく前に、こういった家屋の性能についても十分ご一考のほどを。
ちなみに、こういったいわゆる無断熱住宅と、近年における常識最低限の標準的家屋と比較してみた場合、年間5万円ほどの光熱費差があるという統計も(統計地域までは不明)。 なので居室内の快適さうんぬん、生活する上でのコストも半端なかった事でしょう。
但し、断熱材が入っているから高性能とは限らず、やはりその辺りは施行者の技術にもよりけりかと思われ、、、 つまりこういった住宅性能も家屋を選ぶひとつの要素かもしれませんが、ただ選ぶ時には、他のクオリティなども含め総合的な判断は忘れないように。
いかかでしょうか。 以上参考などまでに。
2015年6月更新
景色が良いと、勝手に敷地に入って来る散歩人も多いです。 管理人。