My Home Direct -TOP > ビバ!マイホームめもブログ > (家屋関連)太陽光発電。意外な裏デメリット・欠点

太陽光発電。意外な裏デメリット・欠点

 鳴物入り的に急速にその需要数を伸ばして来ていた太陽光発電。 しかしここ近年のシステム価格下落による費用対効果の薄れ、買取り価格下落や一部ニュースによる影響などもあり、ここ最近ではややその伸びも鈍化して来ていると言われている太陽光発電。

 ちなみに、、 ここで挙げたデメリット以外にも- 実はまだ隠されたデメリットや欠点があるのは 皆様ご存知でしょうか?

耐震性の問題

 阪神大震災より後、法改正の効果もあって 住宅の耐震性は飛躍的に向上したと言われております。 また近年では、従来の家屋より比べより軽い新素材なども多く普及して来ており(屋根や外壁等)、その傾向も耐震性向上の一因と言われております。

 ん? 軽い素材?

 そうなんです。

 実は住宅の耐震性を向上させるには、手っ取り早く住宅の重さを軽くすればいいんです。 但し、どこもかしこも軽くすればいいというわけではなく、その最も重要度の高いのは2階より上の部分。 つまり屋根とか外壁とかの部分。。。 (実際古い家屋の耐震工事では、この屋根の軽量化はけっこう重要度高く施行される事は多いようです)

 例えば卓上で、トランプで簡単に  こんな形に組み立てられてみて、上部に適当な消しゴムでも乗っけられて 机をちょこっと揺すってみて下さい。 いとも簡単に崩れてしまうでしょう。 しかしもしこの消しゴムまでも乗っけなかったら? 少なくとも消しゴムを乗っけられている状態よりかは崩れにくいのは十分にご理解頂けるはず。

 これと全く同じ理論です。

 つまり家屋の耐震性上、2階以上の部分は出来るだけ軽い方が有利 というワケ。 (ちなみに、同じ2階以上の部分でも、外壁よりも屋根、、 つまりより高い地点のモノが軽いほど〜 またさらに有利に)

 ということは。。

 もうここまで触れると何となく気づかれたかと思いますが、

 そう、太陽光発電パネルが屋根に乗っかる事で、2階以上、さらに最も高い部分の屋根の重量が増してしまい、、 少なくとも、元々の家屋の持つ耐震性は目減りしてしまう可能性が〜 あるという事。

 これが今回私の伝えたかった隠されたデメリットなんですね。。。

 ちなみに参考までに、ここ近年軽量屋根として普及の数を伸ばしているスレート屋根でおおよそ1,500〜2,000kgの重さがあると言われており(約30坪の家屋で)、もしそこへ太陽光パネルを載せるなら、おおよそその2割〜3割超の重さが加わるという計算になり(4Kwのモノ平均。 重さはおおよそ400〜500kgで計算)、これは意外と無視できない数値かと。

 但し、

 まあそうとは言っても、ここ近年の家屋はそもそも耐震性が飛躍的に向上しており、また建築基準法を大きく上回る耐震住宅も多く普及して来ておりますので、太陽光パネルが乗っかっただけで直ちに家屋倒壊のリスクが大きくなるとか、また耐震性(耐震等級など含む)が著しく低下するという事はないでしょうけど。。 ^^;  また家屋設計の段階で太陽光を載せる予定があれば、その予定に沿って予め補強を入れておくという事も可能ですから、まあ実際にはそれほどまでに気に留める部分ではないかな。 

 なお、おそらくこの辺りをパネルメーカー?設置業者に質問してみても、おそらく確実性の高い回答はまず得られないでしょう。 だってこの辺りの耐震性を判断するには国家試験級の知識が必要になり、もちろん家屋一軒一軒で全く条件が異なってくるため、そういった方が現場環境に従って構造計算をしてはじめて目に見える部分でもあるため、、 まあ普通は分からない、また判別のしようはないでしょう。

 しかし一応細部まで厳密に考えた場合には、少なくともこういったデメリットは出て来るかと。。。 という点と、またやや古い家屋に取り付け、、 となった場合には、家屋に現行ほどの耐震性が備わっていない可能性が高く、そういった場合には少し気に留められていた方がいいかも。 といった感じかな(この場合は専門家などに相談の上の設置が望ましいと言えるでしょう。 実際とある情報筋によれば、かなりリスクの高くなっている家屋もチラホラあるとかないとか)。

屋根裏結露の問題

 結露- と聞くと、冬場のサッシ周りの水滴とかを思い浮かべられる方が多いかと思われますが、これはよく目にする代表的一角にしか過ぎません。 一定以上の湿度と温度差さえあれば〜 何処にでも結露は発生します。 例えば家屋の場合だと、暖かい空気と冷たい空気との境界になりやすい壁の中、湿気の滞留しやすい床下、、 数えれば結構な数があるでしょう。

 また目にする部分だと 結露によって発生した水滴がふき取り可能なために、それから空気がよく流れる部分だと水滴が発生しても乾燥しやすいため、よほどの事が無い限りその結露が大きな問題に発展する事は皆無とも。 しかし壁の中や基礎内部などは容易にふき取りなんて出来ませんし、増してや壁の中には断熱材などが入り空気の出入りもほとんどありませんから、ケースによってはとても重大な問題に発展してしまう事もしばしば。 ”壁内 結露” ”床下 結露” なんてワードで画像をググってみれば、その深刻さがさらに手に取るように分かって頂けるかと。 カビならまだしも、木材腐朽菌(ふきゅうきん)に侵略されてしまったなら目も当てられません。。。

 ところで〜 こんなにも家屋の天敵とも言える結露。 実は近年、太陽光パネルの設置に起因する結露も確認されたようで、、 (実験1年半ほどで板の劣化が確認)

 建築関係の方なら誰もが知る ”日経ホームビルダー” という雑誌の実験情報によれば、太陽光パネルが設置される屋根直下の野地板は、周りの直射日光の当たる野地板に比べ温度が低く、その温度差が結露に繋がり板を劣化させるに十分なリスクになっていたと。 屋根裏は高温になりやすく そんな屋根裏でも結露? と思われるかもしれませんが、結露は必ずしも熱いと冷たいとの境界だけで起こるわけではありません。 十分な湿度と温度差さえあれば、そこには常時結露のリスクが潜んでいますから。 また高温の空気は沢山の水分を含めるキャパがありますので、結露した時のリスクもそれなりに高いとも言えるでしょう。

 というわけで、太陽光パネルにはこういった欠点も有るという一例としてまでに。

 但し、

 まあとは言っても、家屋全てが全てこのリスクを潜ませているわけではありません。 屋根裏が強制換気になっているなど 空気の出入りが十分な環境下だとそれらリスクも必然的に減少し、また建築当初からこういったリスクを見据えての設計とした場合には、十分これら回避できるでしょう。 (なお、屋根の直下に直接断熱材を施行する屋根断熱の場合には少々注意が必要のようで、野地板上を上手く換気させられる通気層の設置が必要との見解のようでした)

 ちなみに、こういった知識は施工業者をふるいにかける良い条件とも言えるでしょう。 もし太陽光パネルを検討されるとなれば〜 あえて何も知らぬふりをして 「デメリットはありますか?」 と問い、こういった事実がある事を出され、しかしそれに対する十分な施策を持ってプランしてくれる業者なら 十分お客様の立場に立った会社とも判断出来ようかと。 またもしそういった事実を業者が知らなくとも〜 まあそこは会社の勉強不足。 実際現場での施工知識も含め不安と見れる要素があるとの見方も出来ようかと。

 以上、何かしらご参考になる部分などあれば幸いです。

当ブログ人気記事・注目記事

家屋関連記事

2015年5月更新

ビバ!マイホーム

太陽光を付けたいよう。 ダジャレを言うのはだれじゃ。 管理人。


(C) My Home Direct