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建売住宅の構造用合板の釘を調べる方法　/裏技

　建売住宅うんぬん。　やはりその工務店の施工レベルとか建物の水準を計る上で、構造材とよばれる家屋の主要幹部の施工クオリティはとても重要かと。　構造用の部材や釘が使われていないのはもちろん論外。（建築基準法違反らしい）　釘は正しくてもピッチ不足やめり込みなどで、、　また部材に穴が多く開いていたり欠損していたり、、　なんてのも出来るだけ避けておきたいところかと。

　↑　これは構造用合板の釘のめり込み。　ここまでめり込みが酷いと、構造用合板本来の耐力は望めない。（一説によると、一気に半分以下の耐力にまで下がってしまうとも）　ていうかこれウチの床なんじゃが。。　（釘の種類は法にからんで来るので指摘できるが、めり込みは法律では規定されていないため指摘出来ませんでした　T-T）

　ところでこういった構造材のうち、構造用合板（床）につきましては〜　完成している建売住宅や分譲住宅でもチェック出来ますので、今回その辺りについて触れておきましょうか。　（但し、構造用合板の床仕様となっている家屋に限る　＝　これは住宅仕様書などでチェック）　また例えそれだけの情報だけだとしても、そこら辺りから想定できるその工務店レベルなどもあろうかと思われ、、　（一つくらいの不具合ならまだしも、大半が不具合となれば〜　その他隠れて見えない構造材に関しても同じようなレベルで施工されていると思われ、かなり要注意家屋となる可能性も）　まあもしお心当たり御座います場合には〜　これら積極的なチェックを。

畳をひっくり返そう！

　フローリング直下の合板は無理ですが、畳の下はもろ構造用合板の床になっています。　つまり畳をはぐれば（めくる、ひっくり返す、裏返す）　構造用合板の種類から釘の種類もピッチ（間隔）も、めり込みなんかも丸見え状態でチェック出来ますから、、

　畳部屋のある建物の場合には、ここを積極的にのぞかれてみてはいかがでしょうか。

　但し、畳を裏返すには、畳の間にちょっとした工具を差し込む必要がありますので、そこら辺りは必ず売主や営業の方に一言断った上で。　（裏返し方は別途ググって下さいな　＾＾）

構造用合板を用いた床の基礎知識

　床に使われる合板は主に二種類。　厚さ12ミリのものと24ミリのもの。　もちろん24ミリ厚の方が耐力が上がるはず。　（床下の根太（ねだ）を省略出来るとかの規定があるが、根太は一方向張りなので、縦横から双方の耐力を考えると　やはり24ミリ厚有利かと）

　で、これら二つでは、12ミリ厚のものは　”N50”　という構造用釘を用い、24ミリ厚のものは　”N75”　という構造用釘を用いる事になっている。

　ちなみにこういった構造用釘は、多くの場合釘頭に数値が刻印されており、釘頭さえ見る事が出来ればチェックは比較的簡単かと。　（ただ数字が一致していたとしても、必ずしも構造用釘とは限りません。　他のNC釘と呼ばれる細く弱い造作釘でも、（関連：NC65釘例）　メーカーによっては数値が刻印されており、、　またそもそも刻印されていないものも。　まあここら辺をさらに正確に把握するには、釘頭の直径なども把握＆計測する必要は御座いますが。。　（径はメーカーによって異なるようですが、一般的に8ミリくらいのようです））

　↑　画像のものはN75釘。

　それから釘と釘の間隔（ピッチ）についても、各15センチ以下間隔というふうに決まっておりますので、そこら辺りも加え補足としてまでに。　（めり込みについては規定などは見られず、ただ明らかな耐力不足である事は間違いなく、、　もちろん優良な工務店施工なら丁寧な手打ちでピシッとめり込まないように釘打ちされているようですよ）

　↑　これもウチの床。　げ、ピッチも足りんじゃん。　（しかもめり込みもオンパレードときたもんだ。。）

　たかが建売。　されど建売。

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2015年9月更新