My Home Direct -TOP > ビバ!マイホームめもブログ > 建売住宅現実レポート /居住後編 > 一軒家借家か建売持家か、、 比較。
旧借家から前進。 建売住宅を購入し実際に住んでみて、、 コスパやメリットデメリット、改めて一軒家借家と色々と比較などしてみました。
借家を借りると敷金とか礼金とかいろいろと手数料がかかります。 しかし持家の場合はもっとかかります。 参考までに、、
【関連】 購入時にかかった諸費用、初期費用等。 (引っ越し費用や入居に必要な最低限の備品なども)
ちなみに私が旧借家(一軒家)を借りた時に出費した費用はおおよそ50万円。(カーテンやじゅうたんなど、引っ越しすることによって最低限必要なモノ +家主に対しての敷金とか礼金、不動産屋への手数料等) 対し購入した建売住宅への引っ越しまでに費やした費用はおおよそ300万円。 入れようと思えば一部はローンに組み込み可能ですが、そうしたとしても倍ほどの負担は覚悟しておいた方がいいでしょう。
ハウスメーカーや不動産屋などのチラシを見ていると、どうせ家賃を払うなら その分で自分の家のローンが払えるし持家にもなるし、、 といううたい文句も多いが、はっきり言いましてこのフレーズは ”完全な他人事” でしかありません。
そりゃあ確かに、物件価格によっては借家の家賃と変わらない月々の支払いで持家が買える事もあるでしょう。 但し、いくら家賃と変わらないからと言っても〜 そこへ家の維持費を考慮する事は絶対に忘れてはいけません。 例えば固定資産税。 世に多く出回っている建売住宅くらいでも年額十数万円ほどの課税が想定され、、 これだけでも月々の支払いが一万円アップに相当するかな。 また契約形態や今後の市場によっては、数年後には支払額がボリュームアップしてしまうリスクもあり、それから火災保険もありますし、(賃貸の保険料とはくらべものにならない額です) 場合によっては団体信用保険なんてのもけっこう重いですよ ^^; (任意ではありますが、フラット35だと当該保険は別払いです。 ちなみにこれも月額に換算するとおおよそ月々1万円アップに相当しようかと。 なお一般的な銀行融資の場合にはローンの支払い額に含まれている場合は多いです)
とは言っても、現在では持ち家購入に対する各種優遇政策も多くあり、(例えば住宅ローン減税とか3年間の固定資産税減税とか) そういった部分も考慮すれば、、 購入直後数年間はまあ何とかトントンレベルで行ける可能性もあるでしょう。 (ただ数年後に一気に負荷が増すリスクはあり、こういった容易な判断は禁物ということで)
なお、ハウスメーカーなどの提示するローン概算は かなりの優遇金利が適用されての条件となっている事も多いでしょう。 また諸費用関係をかなりの最低限レベルで見積もっての概算である事も多く、実際ふたを開けてみれば、、 当初予定していた支払い額と全然違う! なんて事も多いかもしれません。
賃貸には、他人から借りている以上 退去時には ”原状回復義務” が付いて回ります。 つまり住んでいる間ずっと気が抜けず。。 (特に子供が居る家庭では、子供が壁をこわしたり壁紙をやぶったり、、 けっこう精神的に参ってしまう事もあるでしょう) また他人の所有物なので、勝手の良いように独断で家屋の一部を改修したりすることも出来ません。 (新たにエアコンを付けたくても家主に許可が必要とか。 また棚を作りたくても、、 ガスをやめてIHやエコキュートでオール電化にしたい、、 等)
しかし持家ならばそんな心配毎もなし。 自分のものですから自由にやりたい放題 気兼ねもなく。。
この点は完全持家の圧勝と言えるでしょう。
例えばお風呂の給湯器が壊れたとか、、 といった設備的なものから、場合によっては台風で屋根が飛んだとか地震で損壊したとか、、 こういった場合、自分の持家なら自費、もしくは自身の保険などを使っての修繕となりますが、しかし対し借家なら、、 こういった修繕義務は家主に対しのしかかり、(契約している以上、同じ居条件を提供しなければならない) 突発的な事故的な出費リスクは借家には皆無と言えるでしょう。 (もちろん借主に全く過失のない場合のみに限られますが)
つまり税金など含め、維持に関するものは全般的 ”借家” に軍配が。
賃貸一軒家の場合、多くの場合そこそこ築も古いでしょう。
という事は!?
昨今、新築住宅に求められる最低限の住宅性能を考えた場合、(法律で定められている仕様や市場で標準化している仕様等) 古い賃貸住宅の場合だとかなり大きなデメリットが隠れているという事も多く、(例えば断熱性能による寒暖環境とか、また耐震性に関する懸念とか) そういった部分を考えた場合、多少の出費となっても持家を選択される利は十分にあるとも言えるでしょう。
また加え、逆に築の新しい賃貸を借りようとすると〜 今度は家賃も跳ね上がり、(特に耐震性基準によるボーダーラインは強力) そこら辺りにも持家選択の大きな利が。
それから、これは上記家屋環境に影響される付加部分かもしれませんが、
特に断熱性能による光熱費の差が出たり、オール電化になる事での光熱費差が出て来ることもあるでしょう。(特に、プロパンガス仕様はけっこう基本料金が高いですから、オール電化に軍配が上がる事も多いかも) またちょっとした仕様でも、近年の家屋ではエコ仕様となっている事も多く、(例えば水道の蛇口とかトイレの使用水量とか、、 それからお風呂の保温性能とかも) 場合によっては賃貸と持家とではかなりの差となる事も考えられるでしょう。
持家は財産の対価。 賃貸は掛け捨てのサービス費用。 例え月の支払い額は同じでも〜 目的は全く異なります。 まあだからそこに維持リスクなども絡んでくるわけなんですが、支払って手元に残るものを考えた場合、どちらを取るのがベストなんでしょうかね。 (この辺りはどちらというわけではないですが、自身が何を求めるかで選択の利は変わってくるでしょう)
なお、ここのポイントは ハウスメーカーの営業マンの定型的営業文句とも言えますが、最終目的や自身の求めるものは何かよく考えてのご判断を。 居住空間をサービス費用として支払うというのも、考え方としては十分アリですからね。 (マイカーをあえて持たず、必要な時のみレンタカーで済ませるみたいな感覚に似ているかな)
またあえて何も残さない事によるメリットも多少なりと御座いますし。。 (持家は、存在する限り固定資産税はほぼ永久にかかってきますし、不動産の価値も何十年か後では分かりませんし、、 実際、ゴーストタウン化で手放したくても手放せなくて、でも固定資産税だけは掛かり続けてしまい生活が、、 なんてニュースも見ますしね ^^;)
ちなみに、もしローンが支払えなくなったら、、 といった事を考えるパターンもあるようですが、まあ払えなければ賃貸ももろとも似たようなものですから、その辺りまでは深く考える必要はないかと。
じゃあ結局はどっちがどっち? という事になろうかと考えられますが、
まあ私の個人的見解では、どちらも結局は ”住空間” というモノですから、結局はどちらも上手くバランスが取れて 最終的には同一水準だと考えられます。 変な言い回しをすると、長年高い保険をかけ捨てていき万が一の起こるかどうかも分からない不測の確率に備えておくか〜 それとも保険を無駄と考え貯蓄で起こったその現実のために多少備えておきつつも残しておくか〜 見る事の出来ない未来に対しどう構えておくかみたいな。 どちらも微妙にリスクバランスが取れていると思います。
なので最終的には縁次第かな。。 思い立ったが吉日とも。(結果どちらに転んでも)
たまたまいい物件が広告で目に入った → これも何かの縁。 欲しくてもローンが通らない → これもある意味縁。
比較〜 と言いつつなんだか締まらなくスミマセン。。
でもどちらに、、 というならこんな感じが最もニュアンスにしっくり来ますもので。 以上、後、細かい部分は折 参考などなれば幸いです。
2015年11月更新
引っ越し直後、家の周りを集中的にリサイクル屋さんが回っているような。 気のせい? 管理人です。